君を去った者たちが残した、
かつて確かな意味を持った響き。
呼応する言葉の波に寄せて、
生まれた街を燃やす火の中で、
燃え尽きていく身体に、刻み込む言葉を這わせて。
でも歩む道の先には、灯りが今でも消えない。
誇り高き煙に渦巻かれ、
いずれ下される裁きを丘の上で待った。
語り掛ける言葉は君らを、構成するすべての愚かさの中へ。
ばらばらにほつれゆく糸を束ねて。
書き残す全てを繋ぎ止める。
道標は嘘へと変わった。
それでも。
君を求める声は今も、
あらゆる意味が抜け落ちた色の中で。
深い夜に見せた幻の続き。
そこへ全てを託して待ち続けている。
さあ、総てのものと引き換えに還る。
さあ、凡てのものを置き去りに還る。